ブックメーカーのオッズは、賭けの対象となる事象が発生する確率を示す値です。事象のオッズが低いほど、その事象が起きた場合の還元は多くなります。逆にオッズが高いほど、その事象が起きた場合の還元は低くなります。日本競馬などでは払い戻し金の倍率がオッズとして表現されますが、これはブックメーカーのオッズとは少し異なるので注意しましょう。
スポーツベッティングに興味があるけど「ブックメーカーのオッズって何?🤔」という疑問からなかなか始められないという人もいるのではないでしょうか。このガイドではブックメーカーのオッズについて、種類や仕組みを解説していきます。オッズ計算機も含めて、オンラインカジノやスポーツベッティングといったオンラインギャンブル業界(iGaming)の専門知識を持つ編集チームが丁寧に説明していくので、ぜひとも参考にしてみてください。
ブックメーカーにおけるオッズとは、賭け対象の事象が発生する確率を示す値です。事象が発生する確率が高いほど、オッズは低くなります。逆に事象が発生する確率が低いほど、オッズは高くなります。オッズが高いほど、的中したときの勝利金は大きくなります。ブックメーカーのオッズには控除率(マージン)が適用されており、実際に見込まれる確率よりも低めのオッズが提供されています。
ブックメーカーのオッズには主に次の3種類の表示形式が存在します:
上記例の値は、すべて同じオッズを示しています。ベッティングガイドでおすすめのブックメーカーでは、これら3種類のオッズに加えて他にも多様なオッズ表示に切り替えることが可能です。ただし、どの種類のオッズ表示を使用してもオッズの値は同じであり、最終的な勝利金も同じです。
豆知識として、イギリスのユーザーはフラクショナルを好む傾向にありますが、スポーツベッティングに慣れていないユーザーは少数表示を好む人が多い印象です。またバスケットボールなどのアメリカのスポーツに賭ける場合は、アメリカンオッズを使いたい派のユーザーもいます。
少数オッズは最近特に人気が高まっている形式で、ほぼ全てのブックメーカーがオッズの選択肢として提供しています。少数オッズでは全体的な勝利金(以下、リターン)を簡単に計算し、パーセンテージに変換することができます。
当サイトで紹介しているサッカーに賭けれるサイトの比較時にも、最終的なリターンを計算するのに最も簡単な方法である少数オッズを使用しています。なお、このリターンには賭け金(以下、ベット額)が含まれています。
少数オッズにおけるリターンと利益の計算はとても単純です。
例)少数オッズ3.50の事象に1000円ベットした際のリターンと利益は次の通りです。
上記例のベットが的中した場合、支払われる全体的な勝利金は3,500円であり、結果的には2,500円の利益を獲得することになります。
分数オッズは英語圏の国々で一般的であり、特にイギリスでは多くのギャンブルサイトで分数オッズがデフォルト設定として使用されています。分数オッズは一見ややこしく思われますが、次のように考えると簡単に読解が可能です。
例えば、オッズが(2/1)の事象は、1円ベットするごとに2円の利益があるということです。この利益にはベット額は含まれていないので、リターンの値を求める場合にはベット額を足すことで算出することができます。
その他の例)
アメリカンオッズ、またはマネーラインオッズとも呼ばれるこれらのオッズは、正または負の数値で表示されます。
正の数値(+)は、100ドルを賭けた場合にいくら利益が出るかを読み取ることができ、アンダードッグやアウトサイダー(不利な立場のチームや選手)を示します。
負の数値(-)は、100ドルの利益を得るためにいくら賭ける必要があるかを読み取ることができ、フェイバリット(有利な立場のチームや選手)を示します。
アメリカンオッズを使うユーザーはあまり多くないかもしれませんが、多くのスポーツブックでオプションとして提供されているため、知っておくと良いでしょう。なお例として100ドルを挙げていますが、実際のベット額が100ドルである必要はありません。
アメリカンオッズにおける利益の計算式は次の通りです。この利益にベット額は含まれていないので、リターンを求める場合はベット額を利益に足しましょう。
例)日本(-275)対 サウジアラビア(+900)に100ドルを賭ける場合
オッズはブックメーカーの専門チームによって設定されていますが、これを徹底的に理解するためには確率を考慮することが重要です。ブックメーカーのオッズは、スポーツイベントが発生する確率を示すように設計されています。ベッティングオッズが高いほど、イベントが発生する可能性は低くなります。オッズが低い場合、イベントが発生する可能性は高くなります。これは「ショートプライス」とも呼ばれることもあります。
オッズはイベントの発生する暗示された確率を反映しており、オッズをパーセンテージに変換して賭けに価値があるかどうかを判断することもできます。この計算には、オッズを100で割るだけで確率を計算できる、少数式オッズを使用することをお勧めします。
例)2つのサッカーチームが、両チームともに平均して70%の試合で得点を挙げていると仮定します。
この確率を少数オッズで表すと次の通りです。
もしブックメーカーにおいて両チームが得点する事象に2.50の少数オッズが設定されている場合、この確率は次の通りです。
上記例の場合、実際の確率(70%)よりもブックメーカーの見込み確率(40%)が低く、オッズが高くなっていることが分かります。ブックメーカーの期待値という観点から見ても、このベットは価値のあるベットということです。
ブックメーカーはスポーツ大会や試合の成り行きでオッズを変更することがあります。サッカーやクリケットが顕著な例ではないでしょうか。例えばイギリスのプレミアリーグ開始の1週間ほど前までは、リーグでそのチームが優勝するかを示すウィナーオッズは基本的に同じ値を示しています。しかしリーグ開催に近づくにつれ、またはリーグ開催中の各チームの勝ち負けや選手のケガ等によってオッズは調整されていきます。
また、ユーザーのベットが確率よりもオッズに影響を及ぼすこともあります。例えば、AチームとBチームの勝敗を予想するマーケットにおいてAチームが勝つという予想に大量のベットが偏った場合は、ブックメーカーは予想される確率に関わらずAチームが勝つという予想のオッズを下降調整することがあります。これはリーグに優勝するチームを予想するようなマーケットよりも、個々の試合におけるベッティングマーケットに対して行われることが多い調整です📝
複数のベットを組み合わせた見積もりを計算する場合は、オッズ計算機に組み合わせるベットを1回ずつ追加してください。
ベッティングガイド日本語コンテンツの担当者。大手オンラインカジノ数社で勤務していた経歴があり、カスタマーサポートからマネージメント、マーケティング等、様々な立場で活躍してきた経験を活かして編集を行っています。アイゲーミング(iGaming)業界に関する情報も発信していくので、何か気になることがあればお気軽にご連絡ください。