ブックメーカーの控除率は、ブックメーカーがユーザーのベットから徴収する手数料です。英語ではマージンとも呼ばれており、控除率はブックメーカーによって異なります。
スポーツベッティング界ではどこもかしこも「うちが一番良いオッズを提供してます!」というブックメーカーが多く、一体どのブックメーカーが実際に本当のことを言っているのか分からないと思うユーザーも多いのではないでしょうか。そんなときに知っておくと役に立つのがブックメーカーの控除率です。
このガイドではブックメーカーの控除率を計算する方法や、控除率を考慮したうえでおすすめできるブックメーカーを紹介していきます。アイゲーミング(オンラインギャンブル)業界の知識を携えた専門チームが分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ブックメーカーの控除率とは、ブックメーカーが徴収する手数料のような存在です。英語では一般的にベッティングマージン(betting margin)と呼ばれています。これはオンラインカジノでいうところのハウスエッジであり、あるブックメーカーの平均的な還元率を97%と仮定した場合、このブックメーカーの控除率は3%となります。
賭けの対象となる事象が発生する確率を示すのがブックメーカーのオッズですが、ブックメーカーは実際に事象が発生する確率よりも小さめのオッズを提供しています。これはベットの結果に関わらず、ブックメーカーが利益を確保するためです。いわゆるマージンと呼ばれるものであり、ブックメーカーではユーザーの毎ベットから3%~8%の割合を手数料として徴収するのが一般的です。
もちろん、マージンが低いブックメーカーほどユーザーにとって有利です。言い換えると、マージンが高いほどユーザーにとっては不利であるということを覚えておきましょう。マージンを知ることで、オッズを比較したりオッズの真の価値を見極めることができます。
ライブベッティング(インプレイ)のマージンは試合開始前に公開されているマーケットのマージンよりも、かなり大きくなる傾向にあります。マーケットはベッティングマーケット(betting markets)とも呼ばれ、スポーツベッティングにおいて賭けの対象となる事象(イベント)を示す言葉です。
少数オッズを用いると、ブックメーカーの控除率を簡単に計算することができます。マージンはスポーツやマーケットによって大きく異なりますが、この計算方法はあらゆる場面で適用可能です。
バスケットボールやテニスといったスポーツでは、勝者予想をするのが一般的です。基本的にはホームチームとアウェイチームのどちらが勝つかを予想するので、引き分けという選択肢がありません。このことから勝者予想は2ウェイマーケット(またはマネーライン)と呼ばれています。
2ウェイマーケットにおけるマージンの計算式は以下の通りです。
例)2024年3月22日開催のバスケットボールNBA試合(オーランドマジック対ニューオーリンズペリカンズ)のマージンを2つのブックメーカーで比較してみます。
スポーツベットアイオー:
スポーツベットアイオーの上記試合におけるマージンは3.68%であることが算出できました。ブックメーカーの期待値という観点から見れば、仮に1,000円を賭けると約38円ほど損をすることが見込まれます。
遊雅堂:
遊雅堂の上記試合におけるマージンは5.74%であることが算出できました。
上記の計算から、このマーケットにおけるスポーツベットアイオーの控除率(3.68%)と遊雅堂の控除率(5.74%)に差異(2.06%)があることが分かりました。低いマージンのほうがユーザーにとっては有利なので、このマーケットに関してはスポーツベットアイオーのほうが遊雅堂よりも価値のあるオッズを提供していることが読み取れます。
サッカーなどの試合では、レギュラータイムにおいて勝つチームを予想する、または引き分けとなることを予想するのが一般的です。2ウェイマーケットに引き分けの選択肢が加わるので、3ウェイマーケット(または1×2マーケット)と呼ばれています。このマーケットではレギュラータイムでの試合結果を予想するので、延長戦やペナルティータイムは含まれていません。
3ウェイマーケットにおけるマージンの計算方法は次の通りです。
例)2024年3月30日開催のサッカープレミアリーグの試合(トッテナム対ルートンタウン)のマージンを2つのブックメーカーで比較してみます。
ベットウェイ:
コニベット:
上記の計算結果から、このマーケットにおいてベットウェイとコニベットでは控除率に3.81%の差異があることが分かりました。マージンが低い方がユーザーにとっては有利なので、当該マーケットに関してはベットウェイよりもコニベットのほうが良いオッズを提供していることが読み取れます。
これらは限定的な試合における限定されたベッティングマーケットを比較しただけなので、全体的にどのブックメーカーが優れているということを決定するものではありません。ただし、ブックメーカーによってマージンという手数料に差異があることが明らかになりました。
スポーツベッティングと言えばサッカーに賭けれるブックメーカーの需要は世界的に大きいものです。そこでベッティングガイドで紹介しているブックメーカーおすすめランキングの中で2024年度のイングランドプレミアリーグから5試合を選択して平均マージンを比較してみたところ、次のような結果が分かりました。
これらの控除率が低いブックメーカーの中にはスマホ専用アプリを提供しているブランドもあるので、サッカーに賭けれるアプリを探しているユーザーにもイチ押しです!
仮想通貨や革新的なプロモーションで人気のブックメーカー
アプリもある仮想通貨や日本円に対応した万能型ブックメーカー
無料ストリーミング配信が人気の世界的なブックメーカー
仮想通貨の決済が人気のブックメーカー
ステークは、2017年に始まった仮想通貨を使ったオンラインカジノ兼ブックメーカーです。ビットコインやイーサリアム、ライトコインをはじめとする20種類ものさまざまな仮想通貨を使用できます。このブックメーカーは、よく知られた仮想通貨だけでなく、トロンのような通貨もサポートしているのが特徴です。プレイヤーは、入出金手段としてだけでなく、遊ぶゲームに直接これらの仮想通貨を使うことが可能です。ブックメーカーのスマホアプリは提供していませんが、ブラウザ版で十分に快適に利用できます!⚽
スポーツベットアイオーは、2016年に設立された仮想通貨で遊べるブックメーカーです。同じ運営会社が所有する、ビットカジノやライブカジノアイオーという姉妹カジノがあります。このサイトはスポーツベッティングに特に注力しており、サッカーだけではなく競馬に賭けれるブックメーカーとしても人気です。
スポーツベットアイオーは日本語に完全対応しているため、英語が苦手なユーザーも安心して利用できます。仮想通貨での入出金はもちろん、ゲームプレイにも直接仮想通貨を使用可能です。スマホ用のスポーツベットアイオーアプリもあるので、パソコンでもスマホでも快適にスポーツベッティングを楽しめること間違いなし!⚽
ベッティングガイド日本語コンテンツの担当者。大手オンラインカジノ数社で勤務していた経歴があり、カスタマーサポートからマネージメント、マーケティング等、様々な立場で活躍してきた経験を活かして編集を行っています。アイゲーミング(iGaming)業界に関する情報も発信していくので、何か気になることがあればお気軽にご連絡ください。