オンラインカジノでプレイすることができるオンラインスロットゲームやルーレット、ライブカジノといったゲームは全てゲームプロバイダによって提供されています。ゲームプロバイダは、ゲームのソフトウェア会社やゲームスタジオとも呼ばれ、会社によって独特なフィーチャーやアニメーションに力を入れていたり、特定の文化圏に特化したゲームを作成しています。
ちなみに、eGaming Monitor社のSlotswot(データプラットフォーム)上の2020年12月から2022年9月までの「Top 10 Games」の統計データによると、当該期間では2,474個のサイトで合計618社のゲームスタジオと92,200台のゲーム(一意)が検出されました。
なお、オンラインカジノはこれら一つ一つのゲームプロバイダから独自にゲームデータを受けれているわけではありません。アグリゲーター(aggregator)という収集会社のサービスを介し、一括で複数のゲームスタジオから何千ものゲームデータをプラットフォームに導入している場合がほとんどです。先述のデータプラットフォームを参考にすると、次のようなアグリゲーターが多くのゲームスタジオと提携を結んでいることが分かります:
また、ある程度大きなオンラインカジノの運営会社にはゲーム部署(Games Department)が設けられていて、各国のマーケットで人気のあるゲームやそのカテゴリーを注目しやすいページに陳列したり、新しいゲームスタジオ等からの依頼に応じてそのゲーム会社のゲームをプレイヤーに提供できるように工夫を凝らす役割を担っています。
先にも述べたように、ゲームスタジオの種類は様々です。Pragmatic Play社のように、多様なカスタマイズが可能な独自のトーナメント機能などをカジノ側に提供しているゲームソフトウェア会社も存在します。スロットゲームプロバイダやライブカジノスタジオにこだわりを持っているプレイヤーも沢山いるので、利用者のことをしっかりと考えているカジノの運営会社は、多様なプレイヤーニーズに応えることは勿論、他とはひと味違ったゲームポートフォリオを提供することに力を入れています。
Vtuberや配信者がゲームを進行する、業界初のライブカジノゲームを開発したゲームプロバイダです。2023年12月時点ではミスティーノのみでプレイすることができます。
Evolution Gaming(エボリューションゲーミング)
Pragmatic Play(プラグマティックプレイ)
Play'n GO(プレインゴー)
Playtech(プレイテック)
Nolimit CIty(ノーリミットシティ)
Microgaming(マイクロゲーミング)
NetEnt(ネットエント)
Relax Gaming(リラックスゲーミング)
Yolted(ヨルテッド)
Push Gaming(プッシュゲーミング)
Yggdrasil Gaming(ユグドラシルゲーミング)
ELK Studios(エルクスタジオ)
Hacksaw Gaming(ハックソーゲーミング)
Big Time Gaming(ビッグタイムゲーミング)
Habanero(ハバネロ)
Thunderkick(サンダーキック)
Win Fast(ウィンファースト)
Blueprint(ブループリント)
Quickspin(クイックスピン)
Bombay Live(ボンベイライブ)
Asia Gaming(アジアゲーミング)
BetGames.TV(ゲットゲームズドットテレビ)
Livespins(ライブスピンズ)
Live Solutions(ライブソリューションズ)
7 Mojos(セブンモジョス)
creedroomz(クリードルームズ)
Eguzi(エグジ)
Absolute Live Gaming(アブソルートライブゲーミング)
Spribe(スプライブ)
SmartSoft Gaming(スマートソフトゲーミング)
Turbo Games(ターボゲームズ)
オンライン環境であることから「どうせオンカジは不正し放題なんでしょ!」と考えている方もいるかと思います。実際に画面の向こう側や運営会社側で何が行われているかが見えないので、このような疑いがあるのも仕方がありません。
結論から言えば、有効なライセンスを所持しているオンラインカジノでプレイできるゲームのソフトウェア会社は安全です。オンラインカジノゲームはすべて乱数生成器(Random Number Generator、以下RNG)によって管理されていて、設定されたゲームの還元率に基づいてRNGがゲーム結果をもたらすという仕組みです。このソフトウェア会社のRNGの公平性と安全性はライセンスや第三者機関の監査によって保証されています。つまり、ライブカジノでイカサマが起こるということもないので安心してプレイ可能です。
オンラインカジノは拠点を置く国の規制当局からライセンスを取得し、オンラインゲーミングというサービスを提供しています。取得後も定期的に監査が入り、ライセンス基準に満たない運営状態が発覚すると超多額の罰金やライセンスはく奪という措置が下ることもしばしばです。実は、このライセンスはゲームプロバイダも取得する必要があります。
日本語に対応したオンラインカジノでよく見られるゲームプロバイダにライセンスを発行しているのは、主に以下のような機関です:
オンラインカジノが必要なライセンスはB2Cライセンスですが、ゲーム開発会社はB2Bライセンスを取得します。ゲーム会社は取得ライセンスをカジノが定める期間内に提示する必要があり、しっかりと証明が確認されるまでオンラインカジノはそのゲーム会社のゲームを一切提供しません。つまり、不正なゲームが市場に出回れないような仕組みがしっかりと作られているのです。
ライセンスを発行する規制当局以外にも、RNGの公平性をチェックしてくれる第三者機関監査機関が存在します。代表的なものには、eCOGRA、iTechLabsやCrypto Gambling Foundation(以下、CGF)が挙げられます。
Through the revolutionary concept of provably fair gaming, we want to change the way people perceive the online gambling industry.
CGFのホームページより抜粋
「Provably Fair」という用語は、「証明可能な公正性」と訳されることが多いです。これは、公平性や正当性を証明できるという概念を意味しています。このフレーズは、特に仮想通貨を使用するオンラインカジノで頻繁に使用され、ゲームの結果が公正であることを保証するために採用されています。簡単に言えば、この言葉は、カジノの運営者がゲームの結果を不正に操作したり、不正行為を行っていないことを示すメッセージを伝えています。
Probably Fairが導入されているステークカジノや、Aviatorといった一部のゲームではコードを指定の外部サイトで検証することで、ゲーム結果の公平性をプレイヤーが直接自分で確かめることが可能です。
ベッティングガイド日本語コンテンツの担当者。大手オンラインカジノ数社で勤務していた経歴があり、カスタマーサポートからマネージメント、マーケティング等、様々な立場で活躍してきた経験を活かして編集を行っています。アイゲーミング(iGaming)業界に関する情報も発信していくので、何か気になることがあればお気軽にご連絡ください。